外反母趾の原因は靴かも?選び方や予防方法について

外反母趾を予防する、靴選びと足のケア方法

外反母趾とは、足の親指が人差し指の方向に向かって曲がってしまい、そのまま戻らなくなってしまう病気のこと。
足のお悩みの中でも最も有名で、一度は聞いたことのある症状かと思います。
こちらのブログを書いているブランド FOREMOS marco(フォアモスマルコ)は小さいサイズ専門のシューズメーカーですが、小さい足の方と接していると、外反母趾のお悩みをお持ちの方が非常に多いと感じます。

外反母趾の原因は様々ですが、靴が原因となるケースが最も多く、外反母趾の予防には「ぴったりサイズの靴選び」が必須。
今回こちらのブログでは、靴が原因の外反母趾についてお話ししています。
靴の選び方や予防方法をお伝えしていきますので、是非ご覧になってみてください。

どこからが外反母趾?外反母趾度チェック

まずは外反母趾のチェックから。
冒頭でもお伝えしましたが、外反母趾とは、足の親指が人差し指の方向に向かって曲がってしまい、そのまま戻らなくなってしまう病気のこと。
軽度の外反母趾の方は自分の足が外反母趾となっていると知らずに過ごしていることが多かったりします。
そして、気が付かない内に症状が進行している…ということも。

こちらの画像を元に、自分の足をチェックしてみましょう。

外反母趾チェック

外反母趾の判断目安ですが、親指の付け根部分の一番太い骨の部分から、親指までの角度をみていただき、15°未満であれば、正常と判断していただいて大丈夫です。
15°〜20°の目安で外反母趾と診断されることが多く、30°〜40°が中度、40°以上で重度と診断され、重度になると手術をしなければならないケースも。
中度〜重度になると目視でもわかりやすく、痛みを伴うことも多いので、自分でも外反母趾の判断がつきやすいですが、軽度〜中度だと放っておいてしまう方が多いのではないでしょうか?

外反母趾の厄介なところは「自然には治らない」ということ。
進行性の病気のため、放っておくと徐々に徐々に症状が進行していってしまいます。
こちらのチェックで外反母趾だと気が付いた方はお早めに整形外科や足のお医者さんを受診していただければと思います。

外反母趾の原因は?正しい靴の選び方

外反母趾の原因として、
・先天性のもの
・足裏や足指の筋力低下によるもの
・関節の柔らかさや、体重のかかり方によりもの
・スポーツ、ダンスなどの運動の影響

などなど…様々挙げられますが、多くの方が普段履いている「靴」によって外反母趾を引き起こしたり、悪化させているケースが圧倒的に多いんです。

外反母趾になりやすい、または外反母趾を悪化させる靴の特徴を挙げますと、
・足型に合わない靴(中でも先の尖った靴が特になりやすいと言われています)
・ヒールの高さがが高い靴(5cm以上の靴)
・傾斜がある靴

が原因とされています。
それぞれの原因について細かく説明させていただきます。

1,足型に合わない靴

日本人の足の形は大きく3タイプに分類されます。私たちは「足タイプ」や「足型」などと呼んでいます。

・親指が長く、日本人に多い一番多い足の指の形の「エジプト型」
・人差し指が一番長い足の指の形の「ギリシャ型」
・全ての指の長さがほぼ均一な指の形の「スクエア型」

足タイプ
左からエジプト型・ギリシャ型・スクエア型

この3タイプに合わないトゥ先形状の靴を選ぶと、指先が圧迫され、外反母趾になりやすくなってしまいます。
(指先が圧迫されなければ問題なしです)

中でも先が尖っている「ポインテッドトゥ」のお靴は要注意!
つま先が尖っていて細い分、エジプト型やスクエア型の足タイプの方はつま先が圧迫されやすくなってしまったり、既に外反母趾を発症されている方は親指が内側に入ってしまうので、外反母趾を起点に靴擦れしてしまい、外反母趾を悪化させてしまうことにもなります。

足指に合わないトゥ形状の靴を「全く履いてはだめ」というわけではありません。
毎日の着用や、1日中履き続けることで外反母趾へのリスクが高まりますので、適宜足を休ませながら履いていただければと思います。
(※既に外反母趾を発症されている方は、お医者さんの判断の元靴を選ぶようにしてください)

足型に合った靴選びの方法は こちら のブログでも詳しくご説明しています。是非ご覧ください。

2,ヒールの高さが高い靴

ヒールの高さが高い靴も要注意。
ヒールの高さが高いと、自然と足が前に滑っていき、つま先部分への圧迫感が強まります。
また、足の状態は自然とつま先立ちをしている状態になりますので、指の付け根に体重がかかることになります。

つま先の負担はNG

このようにつま先で体重を支えることになります。
さらに、この状態で歩くと、歩行時の衝撃が指先に加わります。
指の付け根に負担がかかるのが想像つきやすいのではないでしょうか?

丸1日中ヒールの高い靴を履いて過ごすのは足にとってはハイリスク。
ですが、こちらも先ほどと同じく、どうしてもヒールがある靴を履かなくてはいけなかったり、履きたい日もありますよね。

そんな時はできるだけ足にかかる負担を軽減できるよう、足が楽になる靴と、ヒールが高い靴を履き替えながらうまく併用していただいたり、前に滑っていかないようにストラップやジェルを使って足を固定してあげたり、足をケアしながら履いていただくのをお勧めします。

足のケア方法については後ほどご説明をさせていただきます。

傾斜がある靴

先程のお話と重複してしまいますが、ヒールの高さがそれほど高くなくても、靴の中の傾斜がつきすぎているお靴の場合。
こちらもやはりつま先に体重がかかってしまいます。
シークレットソールのような、一見ヒールが低くても、中で高さを出している靴や、高さのある中敷を靴の中に入れて調節いただいている場合、外反母趾になってしまう可能性があります。

逆にヒールが高くても、前の部分にも厚みがあり、傾斜自体があまり無い靴は◎

傾斜が緩やかな靴

ヒールが高めのお靴を選びたいときは、傾斜を見てみましょう。
インソールで傾斜の調節をするのもお勧めです。(インソールでつま先部分を圧迫しすぎるのはNGです)

小さい足と靴の傾斜の関係性

先程ご説明をした靴の傾斜部分で、足のサイズが小さい方に注意していただきたいポイントがございます。
足の足長が短い靴は、同じヒールの高さでも、一般的な足長の靴よりもどうしても傾斜をつけた構造になってしまいます。

足長に対する傾斜の関係性

同じヒールの高さでも、構造に違いが出てしまい、サイズが小さくなればなるほどに靴の傾斜もついてしまうため、足のサイズが大きい人に比べて、足のサイズが小さい方はヒールを履く時の足への負担が高くなってしまいます。
靴選びの際に意識をしていただくだけでも変わりますので、前滑りしないように中敷にジェルを敷いて履く、アンクルストラップの付いたタイプの靴を選んでいただく、足のコンディションを見ながら履いていただくなど、適宜意識してみてくださいね。

外反母趾の靴選びについては こちら のインタビュー記事でもお話しています。
是非チェックしてみてください。

外反母趾の予防法について

続いてお話しするのは外反母趾の予防方法について。
外反母趾は自然治癒することは無いと言われていますので、放っておけばそのままの状態、もしくは悪化をしてきてしまいます。
そうならない為にも靴選びの他に、日頃から足のケアが大切。
足裏の筋肉が衰えないよう、足指の運動をしましょう。

外反母趾になりそうな方、なりかけてきた方は特に足指の運動をしていただき、悪化をしないようにしていただきたいです。

こちらでは外反母趾予防の運動の中から「足指じゃんけん」と「タオルギャザー」をご紹介します。

ご紹介する2つの運動は足裏、足の指を鍛えて筋力を強化するトレーニングです。
外反母趾だけではなく、足の血行が促進し、冷え性の改善やむくみの解消にも効果があると言われているので、これらの症状にお悩みの方も是非、試してみてください。

足指じゃんけん

外反母趾予防 足指じゃんけん

1,グー(図の左)
足の指を全て内側に折り込んで「グー」の形。
何かをぎゅっと掴むイメージで

2,チョキ(図の真ん中)
親指だけ立てて、そのほかの指は折り込む

3,パー(図の右)
指を全て開放するイメージで、全ての指を開く。
指の間も広がるようにすると◎

この3工程を10回繰り返します。1日2回やると効果的です。

タオルギャザー

外反母趾予防 タオルギャザー

準備するもの…タオル1枚、椅子

1,椅子に座り、タオルを準備(図の左)
足の角度はできるだけ90°になるように椅子に座り、床に敷いたタオルの端に指を乗せる。

2,タオルをたぐり寄せる(図の右)
踵は床についたまま、動かさないように気をつけて。
足の指だけを使って、タオルを手前に掻き込むようにたぐり寄せます。

この2工程を繰り返します。1日10回3セット行うと効果的です。

もっとライトに運動したい…という方は

この2つの体操よりももっと簡単なのが、1つ目の「足指じゃんけん」のライト版。
椅子や床に座った状態で、足指をグーパーグーパーと繰り返すだけの運動です。1日10回程度行いましょう。
パーの時は足指を真横に開くイメージにすると効果的です。
「母趾外転筋運動」と呼ばれており、軽度〜中度の外反母趾に対して進行を止めたり、矯正したり、という効果があります。
ちなみに、中度以上の方はこのグーパーという動きがしにくくなる為、グーパーの動きができない、という方は外反母趾の症状がかなり進行している可能性があります。

こちら、小さいサイズのシューズブランドFOREMOS marcoから、おすすめシューズをご紹介しています。

外反母趾の予防として理想的と言われている靴は
・ヒールの高さが5cm以下
・トゥ先はラウンド〜細くてもアーモンドトゥ
・甲をしっかりとめて、前滑りしにくいデザイン

と言われていますので、こちらを基準にピックアップしております。
小さいサイズの方以外で外反母趾になりにくいお靴を探されている方は、是非この3点を意識して探してみてください。
おすすめは足の状態によって調節が効く「靴紐タイプ」です。

既に外反母趾の方は、自分の足幅とのご相談にもなりますが、履いた時に外反母趾部分を圧迫しない、気持ちゆとりがあったり、素材が柔らかいもので、ヒール5cm以下、甲をしっかり締められるデザインがおすすめです。
夏でしたら、外反母趾の部分を避けるデザインのストラップサンダルも圧迫感が掛からないのでおすすめ。

足のお医者さんが監修した「ヘルシーパンプス」

FOREMOS marcoでは小さいサイズの方のお悩みを元にした商品作りも進めております。
外反母趾だけど、ヒールパンプスが履きたい、そんな方におすすめなのが足のお悩みを専門にした診療所の先生から知見をいただきながら開発を進めた「ヘルシーパンプス」。
特別に開発したインソールや、滑りにくいソールなど、足に優しい機能がたっぷりと詰まった1足となっておりますので、是非チェックしてみてください。

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ヘルシーパンプス

靴から探る、外反母趾の原因から予防法までのお話でした

普段ご相談やご質問の多い「外反母趾」について、小さいサイズのシューズブランドならではのポイント原因や予防法の足指トレーニングをお伝えさせていただきました。
この機会に是非普段使っているご自身の足を観察してみてくださいね。

そして、足は身体を支える大切な場所なので、靴選びは本当に大切です。
外反母趾になるのが不安…外反母趾になりそう…という方は是非参考にしていただけると嬉しいです。

外反母趾が中度〜重度の方はまずはお早めに整形外科や足のお医者さんを受診していただくのをおすすめしております。


FOREMOS marcoでは靴のお悩みについてをまとめた「シューコラム」という特設ページを公開中。
お役立ち情報満載でお届けしておりますので、こちらもチェックいただけると嬉しいです。
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