スニーカーがもっと好きになる♪一足に詰まったこだわりや歴史についての豆知識
私たちの生活になくてはならない足元の必需品と言えばやはり「スニーカー」
有名なブランドには熱狂的なファンがつき、新作の発売日には開店前から長蛇の列ができるなど、昔から現代に至るまで長く愛され続けているアイテムと言えます。
男女問わず当たり前の様に日常に溶け込んでいるアイテムですが、詳しい歴史や背景を知らずに身につけている方が圧倒的に多いのではないかなぁと思います。
スニーカーと言っても見た目からして多種多様。
実は、なんとなく可愛い!と思って履いているデザイン一つ一つに歴史や役割があるんです!
今回はそんなスニーカーの歴史とデザインの役割について詳しくお話したいと思います。
この記事を読むだけで今よりもっとスニーカーの事が好きになっちゃうかも?!
スニーカーの始まりと歴史を知ろう!
まず初めにスニーカーとは一体どこから来たものなのか、その始まりや歴史、ルーツについてお話したいと思います!
スニーカーを作る上で重要なのが底に使われてるゴムのソール材料。
このゴムの材料は当時耐久性の低い素材を使っていたのですが、1839年に「硬化ゴム」と呼ばれる耐久性の高いゴム素材が発明されてから急速にアップデートされてゆきます。
スニーカーの原点となるものが誕生したのは1890年代。
甲を覆う部分の素材がキャンバスのものだったそうですが、今で言う「スニーカー」になるまでは100年近くかかったそうです。
ちなみに語源は”Sneak”(忍び寄る)の派生。
今でも多くの方に愛されているスニーカーブランド「KEDS」がプロモーションとして考案した言葉だそうです。
底がゴムでできた柔らかいシューズは後ろから音をたてず静かに忍び寄ることができる…ということから名付けられたとか。
スニーカーの歴史はスポーツと共にある?!それぞれのデザインと用途について
この記事の冒頭でもお話しましたが、スニーカーと言っても多種多様。
それぞれのブランドによってかなり見た目が違いますよね。
実はこれ、スポーツに関係しているって知ってましたか…?
なんとなく可愛い!と思って履いているスニーカーですが、その一つ一つの背景にはスポーツが存在しています。
現代では定番となっている各社のスニーカー。
発表された時代ではその時の最新鋭の技術を盛り込んだハイテクシューズだったんです!
ここからはスポーツ目線でスニーカーの歴史をご説明していきたいと思います♪
①バスケ:ファブレポイントゲッター(アシックス)・チャックテイラー(コンバース)

バスケットボールの競技用として一番最初に発表されたのが1917年。
日本でも大人気な「コンバース」から「オールスター」が登場しました。
特徴と言えばやはりあのハイカットデザイン、そして室内のツルッとした床でも滑らないグリップ力の高さが評価されました。
後に他のシューズブランドもバスケ用シューズを開発。
履き心地の良さ、グリップ力、クッション性の高さを競い、様々なタイプのバスケットシューズが登場しています。
【名品紹介】ファブレポイントゲッター(写真左)
1983年に誕生したファブレポイントゲッターはファブレジャパン-Lの後継モデルとして登場し、当時では珍しいカンガルー革を使用したバスケットマン憧れのシューズでした。
バスケットボール界に旋風を巻き起こしたアシックス不朽の名作と言えます。
実は、名作漫画のスラムダンクにも登場していて全国屈指の強豪校である「山王工業」のメンバーが履いていることから当時の強豪校は皆こぞって愛用していたほどです。
【名品紹介】チャックテイラー(写真右)
コンバースの代表的モデルが「オールスター」。
1917年に創業者のマーキス・M・コンバース氏よって、バスケットボール専用のシューズとして誕生したのが始まりといわれています。
当時、この機能性とデザイン性の高さに惚れ込んだのがプロバスケットプレイヤーのチャールズ・H・テイラー氏です。
チャールズ氏のNBAでの活躍と共にコンバースの知名度は急上昇してその後、オールスターだけでなくジャックパーセルやワンスターなど現在も高い人気を誇る名作モデルを次々と生み出しました。
②テニス:スタンスミス (アディダス)・レースアップスニーカー(フォアモスマルコ)

テニス用のシューズはコートシューズとも呼ばれていますが、その名の通りコートで使うシューズの事。
なので原点はバスケと同じコンバースと言う説がある様です。
テニス用シューズの説明をする時に避けて通れないお靴と言えばアディダスのスタンスミス。
1965年にフランスのテニス選手「ロバート・ハイレット」の名前から取った「ハイレット」と言うモデルがベースとなっています。
ハイレットが引退後、同スニーカーを愛用していたテニス選手「スタン・スミス」を起用し、名称も変更しています。
テニスと言えば激しい左右の動き、そしてコンディションが変化する屋外のコート。
そんなハードな動きにも対応できる様、全体の強度はもちろん、地面との相性や通気性の良さに特化したタイプとなっています。
【名品紹介】スタンスミス (写真左)
世界で一番売れたスニーカーとしても有名なアディダス を代表とするモデル。
1970年代にテニスシューズとして登場。
当時のスター選手、スタンレー・ロジャー・スミスのシグニチャーモデルとして発売されました。
スタン・スミスは1946年にアメリカ、カリフォルニア州で生まれ1960年代後半から1970年代前半にかけて大活躍したプロテニスプレイヤーです。
実はスタンスミスは1964年に登場したハイレットというモデルが原型になっています。
当時アディダスと契約を結んでいたフランス人プロテニスプレイヤーロバート・ハイレットのためにつくられたモデルなのです。
このテニスシューズ「ハイレット」を若きスタン・スミスが愛用して活躍したこと、またハイレットの引退もあり、アディダスは同モデルをスタンスミスと改名したという歴史があります。
③サッカー:ガッツレー(アディダス)

サッカー自体は19世紀に英国で生まれたと言われていますが、人々の人気、認知が世界中で高まったのはFIFA(国際サッカー連盟)が設立された20世紀前半。
1924年、ドイツ人兄弟のルドルフ・ダスラーとアドルフ・ダスラーが立ち上げたアスリート用靴から生まれたサッカー用のスパイクシューズが人気を博し需要が高まりました。
後に「アディダス」「プーマ」の2社に分かれてどちらも長く愛されるブランドとなっています。
サッカー靴としてよく使われる「スパイクシューズ」は靴の底に突起が付いているのが特徴。
競技中によく走ったり、蹴ったりするので耐久性は勿論、他の競技に比べてグリップ性を重要視した作りとなっています。
【名品紹介】ガッツレー
1968年にサッカーW杯を通じてマーケティングにも力をいれていたアディダスがトップアスリートのトレーニングシューズをベースに誕生させたのがガッツレーです。
ウォーミングアップやロードワークなど、多様な場面で使える万能性に多くのユーザーが注目をしました。
シンプルなデザインとあらゆる路面や環境に応じられる性能はスケーターたちにも支持され、ストリート人気も高いファッショアイテムになっていきました。
サッカーシーンから誕生したこともあり、70年代にはイギリスで「カジュアルズ」と呼ばれるファッショナブルなフットボールサポーター達がこぞって愛用したことでも有名です。
④マラソン/ ランニング:990v3(ニューバランス)・SL72(アディダス)

ランニング用のシューズの起源は19世紀末。
リーボック社の元となったJ.W.フォスター&サンズ社が開発したスパイクシューズが元と言われています。
それ以降「速く走れる靴」を作る為に開発競争が進み、アスリートだけでなく、一般の方も日常で走るという文化が生まれてきました。
マラソンやランニングに必要な機能は「いかに速く」「疲れない」ということ。
できるだけ軽量、かつクッション性があり履きやすく、踏み込みやすい。通気性の良いというのが特徴です。
【名品紹介】990v3(写真左)
1978年にニューバランスが、時間も費用も度外視して、技術的に最高峰のランニングシューズの開発に乗り出し、完成したのが990になります。
「1000点満点中990点の出来栄え」と広告でアピールしたことで有名なランニングシューズです。
当時のスニーカーの平均的価格の3〜4倍と高額だったが、優れた安定性とクッション性でランナーから高い評価を得ています。
また踵に取り付けられたプラスチックのスタビライザーは、デザイン的にその後のスニーカーに大きな影響を与えたと言われています。
その後、生誕100周年を迎えた2006年に登場した992はアップル社の創業者であるスティーブ・ジョブス氏が愛用していたモデルとしても知られています。
ちなみにこちらの写真のモデルは,2012年に初代から30年後の節目に誕生し、大幅な軽量化を実現した990v3モデルになります。
【名品紹介】SL72
アディダスの中でも、歴史的な一歩を踏み出したのがSLシリーズです。
SL72は1972年にアディダスの地元ドイツで開催された ミュンヘンオリンピックにあわせ、競技用シューズ として開発されたスニーカーです。
SLとはスーパーライトの意味を持ち、 アディダスの中で初めてナイロンアッパーを採用し、軽量性を高めたのが特徴です。
今では、当たり前に使用されているナイロン素材も当時はかなりの最先端素材で世界中で話題を集めた名品です。
フォアモスマルコのスニーカーはテニススタイル!

ここまでそれぞれのスニーカーデザインとスポーツとの関わりやその歴史をご説明させていただきましたが、マルコで人気のレースアップスニーカー はテニススタイルで出てきた「スタンスミス」と近いコートタイプ。
耐久性の高いオリジナルソールと通気性の良い本革素材がまさにテニススタイルです!
ファッション寄りにアップデートしているのでテニスをする時におすすめという訳では無いのですが、ちょっと意識してみると面白いかも。
自分の持っているスニーカーがもっと好きになるような歴史のお話をさせていただきました♪
歴史の長いスニーカーは様々なスポーツを背景にその年その年の最新鋭の技術を取り入れた各メーカーの努力の結晶だったんです。
それを知るだけでコレクター心をくすぐりますね♪
自分が持っているスニーカーが一体何のスポーツから生まれているのかを考えるだけでもちょっとワクワクしますし、より愛着が持てるようになりませんか?
好きなスポーツに合わせてスニーカーを選んでみるのも良いかもしれませんね!
★「マルコのこだわりスニーカーの詳細はこちらのブログをチェック!」