RELE
RELEの「靴づくり」へのこだわり。ちょうどいい靴を目指して。
2021年4月に誕生したRELE(リレ)は、”今を大切に、上手に歩く”をコンセプトに、デザイナー佐原みえこを中心に立ち上げました。
今回はRELEの考える”ちょうどいい靴”へのこだわりについてお話ししていきます。
木型のお話し~靴好きデザイナーが目指したちょうど良さ~
RELEで扱っているヒールの高さは1.5cm/3.5cm/6.5cm の3種類。
トゥのカタチもラウンド・ポインテッド・スクエアの3種類。
それらを掛け合わせた9つの木型で構成されています。
これは一般的なシューズブランドとしてはバリエーションが少なめ。
けれど、実はこれがちょうどいいのです。
このトゥのカタチ、好きだな。自分の足に合うな、と思ってもヒールが高過ぎたり、低すぎたり。
逆にヒールの高さは良いのにトゥの形状が足に合わない。
いずれにしても履きたいシーンに合わず諦める。
そんな経験ありませんか?
RELEの靴へのこだわりは
・足に合うトゥ形状を見つけたらヒールの高さ違いで日常のシーンによって履きわけがしたい
→同じトゥのカタチでヒールの高さが違うものを選べる。
・このヒールの高さが自分を一番素敵に見せてくれる。スタイリングによって気分を変えたい
→同じヒールでトゥ形状が違うものを選べる。
あなたにとっての「ちょうどいい」靴を見つけてみてください。
製法のお話し〜歩きやすい靴を実現するフィット感〜
RELEの靴は見た目からは想像できないほど、柔らかく足にフィットします。
その理由は靴づくりの製法へのこだわりが詰まっているからです。
靴を木型に合わせて成形していく作業のことを「つりこみ」といいますが、一般的な「つりこみ」では、アッパーを中底と言われるソールの一部に接着剤で固定していきます。
接着剤は乾くと固くなります。
ソールが固くなると靴はしっかりして見えますが、足に馴染みにくく、歩行の動きについてきづらくなります。
RELEでは、「ボロネーゼ製法」と「ステッチアンドターン製法」をアイテムによって取り入れています。
アイテム特性によって取り入れたこだわりの製法により、”歩きやすさ”を実現しています。
・ボロネーゼ製法とは
アッパーのつま先側を袋状に縫い合わせてアーチ状にする製法のことで、足を包み込んでくれる履き心地を感じられるのと同時に、つま先部分にかたくなる接着剤が使用されないためソールのしなりに無理がなく、蹴りだすときの動きにフィット感がうまれます。
・ステッチアンドターン製法とは
アッパーとソールを直接縫い合わせた後にひっくり返す製法。
こちらも接着剤がほぼ使われず、さらには中底もないので屈曲性の高いソフトな靴に仕上がります。
中底の代わりに厚みのあるスポンジを貼り合わせた中敷が敷いてあるのでクッション性も良く、足裏にかかる負担を軽減してくれます。
素材のお話し〜歩きやすい靴を実現する足馴染みの良さ
RELEに使われている素材は主にシープスキン(羊)とゴードスキン(山羊)
・シープスキン
表面が非常に滑らかで、キメ細やか。
しっとりとしていて肌に吸い付くような触り心地が特徴。
・ゴードスキン
表面の細かいシボが美しく、密度の高い繊維のため強度があります。
また、弾力性に富み耐摩耗性があるので、高級ブランドのバッグなどでもよく使われる素材です。
これらの素材は見た目はパリッと張りのある表面感だけれど触るとソフトで柔軟性があるため、靴にしたときにも同じような効果が期待できます。
RELEの靴は見た目と履き心地のギャップにまず驚いていただけるはず。
デザインによって使い分けることで履いた瞬間から足馴染みの良さを感じてもらえる靴になっています。
細かいディティール〜トキメキを大切に〜
靴を脱いで置いた時に一番見える部分って実は中敷だったりします。
なので、靴にとってその中敷の印象ってすごく大事。
パッとみて可愛いって思えることは大切ですよね。
RELEの中敷の色は白。
なぜ白なのかというと、アッパーの色が一番映えるのが白だったから。
RELEでは定番の黒以外に使う色として微妙なトーンのベージュやグレーを使用しています。
アッパーの色をキレイに映させるためにも他の部分には色の要素は足さずに無彩色にしたのです。
なので、ロゴも殆ど見えないくらいのプリントになっています。
RELEの靴にとってブランド名は主張する部分ではないので、識別ができればOKなのです。
RELEの「つくり」へのこだわりはきっと購入の決め手になるものではないと思います。
けれど実際使ってみて、履いて歩いてみて、この靴にして良かったと思ってもらえるポイントではあると思います。
まずは、一度履いてみていただきたい。
・Designer Profile
2008年からフリーのデザイナーとして活動。靴だけでなく、バッグやグラフィックデザインなど幅広く活動。3人の子供の母でもある。
実家は福島県会津若松市で90年続く下駄屋を営んでおり、小さい頃から父の職人の姿、母の“和の感性”に触れて育ち、デザイナーとなる。
Instagram:https://www.instagram.com/___380305mk/?hl=ja
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